研修会について

上期研修会を、2023年7月22日(土曜)13時から、名古屋で開催しました。

 

課題曲は、山川直春作曲「柿実るころ」と水野千鶴作曲「五十鈴のながれ」。

柿実るころの講師は仲林光子副会長と仲林利恵先生に、五十鈴のながれの講師は作曲者の水野千鶴先生と水野麻理先生にお願いしました。

 

「柿実るころ」

 まず、伸ばしている音をどう表現しているか。ただ伸ばしているわけではなく、そこに、柿がたわわに実って青い空が見える情景が浮かぶような作曲者の思いを表現している点に注意して」利恵先生の模範演奏を聴く。

 「大きくうねっていく響きが感じられたと思う。音と音の間に心がある。そこに何かを表現していかないと、ただ無表情で平板な音になってしまう。それが今日の研修で学びたいこと」という説明の後、パートごとに模範演奏を交えながら研修が進められ、音の強弱の出し方や表現方法について熱心な指導が続きました。

 

「五十鈴のながれ

 最初に、水野麻理先生と利恵先生の模範演奏。お二人の「初めて合わせたわりにうまくいきました」という参加者の緊張を和らげるようなやり取りから研修が始まりました。

 まず、曲が生まれた背景や構成について「伊勢神宮の内宮を進んでいくと右手に五十鈴川が流れている。この五十鈴川の清流の清々しさをイメージして作曲された。初演は、徳川園。1箏は川の流れ全体を表し、2箏は川の流れの奥深くを表し、笛(尺八)は川の上を吹き抜ける風(風宮神宮に吹く風)を表している。」という解説がありました。

 「ゆったりと心あたたかい音で、心の故郷であるおだやかな水を表すのがこの曲には似合う」という作曲者(水野千鶴先生)からのメッセージや、「勢いよく力強く吹くのではなく、厳かな感じ、呼吸が整うように吹いてほしい」「伊勢神宮をイメージして吹くとよい」という説明を受けながら、パートごとの模範演奏を交えて研修は進みました。

 後半、リモート(電話)で千鶴先生とつなぎ、先生の指導が加わりました。

全体演奏を聴いた先生から「演奏の前後で心の変化を感じた方はいますか」と問いかけがあり、「爽やかな感じ」との答えに対して、「一番のねらいはそこなんです。いやされた自分の音を、聴いている人の心に伝えないと音楽の意味がないと思います。前半の練習でそこがかなりできているように感じます」との言葉をいただきました。

 


2021年上期研修会(石川県白山市)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、中止いたします。

2020年下期研修会(東京)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、中止いたします。

2020年上期研修会(石川県白山市)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、中止いたします。

 


2019年後期研修会を、12月7日(土曜日)午後1時半から、東京杉並区の上荻会館にて開催します。

会員の皆さまには、ニュースレターと共に「研修会のご案内」を郵送いたしました。

参加申込みをお待ちしています。

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研修会のご案内
12月7日に開催する下期研修会のご案内です。みなさまの参加申し込みをお待ちしています。
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2019年上期の研修会は、7月13日(土曜日)に、名古屋で行います。関東関西から日帰りも可能です。

詳細は、「ニュースレター」及び4月発行の「現代邦楽No.171」でお知らせいたします。